40年以上も続いてきたフェアトレード運動の中で、ヨーロッパを中心としていくつものオルタナティブ(代替)貿易組織の活動が各国で始まり、それらがボランティアグループによるワールドショップと緊密な関係を持つようになりました。オルタナティブ貿易組織がこのワールドショップのネットワークを作り上げ、単に発展途上国で不利な立場にある生産者の製品を売るというだけでなく、小規模生産者が生き残って行くことが極めて困難な、既存の貿易システムの現状について、人々に知らせることに多いに貢献しました。そのオルタナティブ貿易組織の活動は、今でも人々に周知させるという面では非常に重要な役割を果たしていますが、残念ながらスーパーマーケット志向の購買者のいる一般市場に常に到達できるというわけではありませんでした。そこで、ラベルによって一般の品物とはっきり区別され、ワールドショップと同様に、スーパーマーケットなどの大規模店で売られることを目的とするフェアトレード・ラベルが1989年に始まりました。
フェアトレード・ラベル活動はオランダで始まりましたが、その最初のラベル商品はコーヒーでした。
オランダのラベルは、オランダ植民地商人がコーヒー農園でジャワ人労働者に対して行った搾取について書かれた19世紀のベストセラー本に因み、max havelaarと名付けられました。これに続いてその他の国でもフェアトレード・ラベル運動がおこり、いくつかの国では同じmax havelaarという名を使い、また、その他の国ではtransfair、fairtrade foundation、rattvisemarkなど、各々にフェアトレード・ラベルを定め、1997年に17のフェアトレード国別組織が統括組織としてfloを設立し、その傘下にまとまりました。
国際的企業からのフェアトレード・ラベルに対する関心が高まる中、2003年、待望の国際統一ラベルが完成し、
現在、各国の事情に応じて徐々に既存の各々のラベルと置き換えるプロセスにあります。新統一ラベルは、消費者に解りやすく、国境を越えた貿易を容易にするという利点があります。日本でも以前の“トランスフェア”のデザインから国際統一ラベルへの移行が進んでいます。(米国とカナダはトランスフェアラベルを使用しています)

フェアトレード・ラベルの認証は、flo-cert ltd.(flo認証株式会社)が統括して行っています。flo-cert ltd.は、全ての業務を調整し、生産者の審査、貿易会計監査及び認定に関する全ての情報を処理し、他のいかなるフェアトレード関係機関からも独立して運営され、認定組織に対するiso基準(iso 65)の取得を進めています。
floは世界的規模で最も大きな国際的、社会・経済的基準の認証組織の1つであり、定期的にアフリカ、アジア、ラテンアメリカの、45カ国以上の約80万世帯の農民と労働者を擁する約350の生産者団体を審査し、資格認証しています。flo認定において根拠とされる基準は、*国際フェアトレード基準であり、これらの基準は、floの評議員会とfloのその他の議決機関を代表する全てのステークホルダー(生産者や貿易業者などフェアトレードに参加する関係者)との緊密な協力のもとに、floによって作成され、定期的に見直されています。フェアトレード基準は単に社会的責任に基づく生産品や貿易に対する最小限の基準を定めているというだけではなく、floは、生産者が満たさなければならない最低限の認証条件を定めるほかに、生産者に対して適正な価格を保証し、さらに資格認証を行う過程で生産者がその1部を経済的、環境的、社会的発展のために投資することを求めているという点で一歩進んでいるといえるでしょう。
*国際フェアトレード基準とは
floの定める基準は、生産者、貿易業者、加工業者、卸売業者、小売業者に受け入れられる必要があります。包括的生産者基準は2種類あって、1つは小規模農家、もう1つは農園従事者と工場従事者に適用されます。第1群は、協同組合または、その他の民主的に利益を共有する団体の中で働いている小規模自作農に適用され、第2群は、世間並みの賃金を支払い、労働組合に加入する権利を保障し、適切な場所に良質の住宅を供給する雇用主の下で働いている組織労働者に適用されます。その農場や工場では、最低限の衛生と安全、環境基準が満たされていなければならず、未成年者に対する労働や強制労働があってはなりません。
同時にフェアトレードは、発展に重点を置いているので、包括的生産者基準には生産者がフェアトレードに認定されるために満たさなければならない基本的条件と、生産者団体が継続的に労働条件と製品の質の向上を目指すための発展的条件に分けられており、これは彼らの活動の環境面での持続可能性を増し、その団体とそれに所属する生産者、労働者の発展に投資するものです。
フェアトレード・ラベルの認証は、flo-cert ltd.(flo認証株式会社)が統括して行っています。flo-cert ltd.は、全ての業務を調整し、生産者の審査、貿易会計監査及び認定に関する全ての情報を処理し、他のいかなるフェアトレード関係機関からも独立して運営され、認定組織に対するiso基準(iso 65)の取得を進めています。
輸出入業者が守らなければならない基準
・生産者に製品の持続性と生活のコストをカバーし得る料金を支払うこと
・生産者が発展のために投資し得るプレミアムを支払うこと
・生産者が求める時は一部前払いすること
・長期的計画と製品の持続性を保つ生産活動を可能にする形の契約を結ぶこと
さらに、いくつかの製品別に守られるべき最低限の質、料金、処理方法などを定める個別のフェアトレード基準があります。
フェアトレード・ラベルの認証は、flo-cert ltd.(flo認証株式会社)が統括して行っています。flo-cert ltd.は、全ての業務を調整し、生産者の審査、貿易会計監査及び認定に関する全ての情報を処理し、他のいかなるフェアトレード関係機関からも独立して運営され、認定組織に対するiso基準(iso 65)の取得を進めています。
floは世界的規模で最も大きな国際的、社会・経済的基準の認証組織の1つであり、定期的にアフリカ、アジア、ラテンアメリカの、45カ国以上の約80万世帯の農民と労働者を擁する約350の生産者団体を審査し、資格認証しています。flo認定において根拠とされる基準は、*国際フェアトレード基準であり、これらの基準は、floの評議員会とfloのその他の議決機関を代表する全てのステークホルダー(生産者や貿易業者などフェアトレードに参加する関係者)との緊密な協力のもとに、floによって作成され、定期的に見直されています。フェアトレード基準は単に社会的責任に基づく生産品や貿易に対する最小限の基準を定めているというだけではなく、floは、生産者が満たさなければならない最低限の認証条件を定めるほかに、生産者に対して適正な価格を保証し、さらに資格認証を行う過程で生産者がその1部を経済的、環境的、社会的発展のために投資することを求めているという点で一歩進んでいるといえるでしょう。
1. 生産者へのフェアトレード価格を保証します
例)
最低価格:約300円(コーヒー豆1kgあたり)
市場価格:約162円(2004年5月ニューヨーク市場価格:市場価格は相場により変動します)
奨励金:130円(紅茶1kgにつき)
*この奨励金により以下にある学校建設のような様々なプロジェクトをおこないます
2. 生産者の社会的な発展を保証します
・生産者組合が透明性のある、民主的な活動をしている(役員選挙や議決のプロセスなど)
・フェアトレードで得た利益の一部が生産者組合の社会発展の事業(学校建設など)のために使われる
3. 生産者の経済的な発展を保証します
・生産物が輸出品質基準を満たしている
・フェアトレードによる利益の一部が経済発展の活動(設備投資など)に運用される
4. 生産者の労働環境と労働条件を保証します
・iloに準拠した安全な労働環境
・強制労働と児童労働の禁止(児童労働に関して、教育や成長に支障が無い限りは家庭内労働を認める)
・労働者が団結交渉権を持つ
5. 生産地の環境保全を保障します
・薬品の使用、水質保全、森林保全、土壌保全、廃棄物の扱いに関して国際規約を遵守
floは値付け方式によって設定しています。これはまず製品とそれが生産される地域に対して、維持されるべき生産のコスト(cop)と、維持されるべき生活のコスト(col)が規定され、最小限copとcolをカバーすることが、flo定めるフェアトレードの最低価格の基本となります。その上にfloが民主的に定めたプレミアムを設定しますが、それは社会的経済的または環境的改善のプロジェクトに投資されることが条件とされます。(floホームページより)
floは、フェアトレードの活動によって発展途上国の不利な立場に置かれている生産者及び労働者に、できる限り高い効果をもたらすことを目標にしています。その効果は数字や金銭の形で計られますが、フェアトレードの中で働いている人々が持つ数値に現れない効果に目を向けることも非常に大切です。
生産者と労働者は、初めは共に自分たちの権利を守るための組織作りを行う中で経験をつんでゆき、後は人に頼らず進んで行きます。生産者は、自分たちの製品を国際的に売買することについて学び、輸出の経験をつみ、フェアトレード認定輸入業者との密接な協力関係を通じて、自分たちの製品の質を向上させることができます。労働者たちは彼らの権利が何であるか、組織をどのように運営すべきかを学ぶ。彼らはさらにフェアトレードプレミアム収入を基にしたプロジェクトに関与する機会もあります。
フェアトレード認証を受けようとする生産者団体は、floのホームページよりアクセスし、以下の質問事項に答えるようになっています。
生産者と労働者は、初めは共に自分たちの権利を守るための組織作りを行う中で経験をつんでゆき、後は人に頼らず進んで行きます。生産者は、自分たちの製品を国際的に売買することについて学び、輸出の経験をつみ、フェアトレード認定輸入業者との密接な協力関係を通じて、自分たちの製品の質を向上させることができます。労働者たちは彼らの権利が何であるか、組織をどのように運営すべきかを学ぶ。彼らはさらにフェアトレードプレミアム収入を基にしたプロジェクトに関与する機会もあります。
・団体に属する会員及び/または労働者の数と、彼らがどの位決定過程に関わっているか
・市場における立場:現在輸出をしているならば、どこで、どのように行っているか
・輸出できる製品の形式/種類、質と量
・製品(の一部)は有機製品認定組織の承認を受けているか
floがこの生産グループによる製品が、フェアトレード市場で販売される可能性を持つと認めた場合、floはこの組織の詳細についての基本的質問書を送り、この質問書に対する評価が肯定的であればfloは現地での第1次調査を行います。その現地調査の報告書が独立認証委員会で検討され、そこで認証するか否かの決定が行われます。認定される場合、この生産グループとfloの間で契約書に署名することで、認定が正式に行われ、この契約の中で双方の権利と義務が説明されます。floは生産者グループに対して書面で証明の決定を伝えます。
国内のngoや企業が、ある特定の国や地域の生産者を支援するために、その地域の人たちが作った生産物をフェアトレードとして輸入、販売したいという場合は、フェアトレード・ラベル・ジャパンはその生産者の認定のために、floとの仲介や情報の提供など、さまざまな便宜を払います。
1. 基本事項の決定
まずフェアトレード・ラベル・ジャパンに連絡をとり、製品のリストと生産者リストを入手して扱う製品と、どの生産者組合か購入するかを決定します。輸入量を決定したら、輸入業者や卸業者の選定をします。
2. 登録
floに未登録の輸入業者や卸業者を通して取引をする場合は、その業者にfloに登録してもらうようにします。
floにその旨をメールもしくはファックス(e-mail: registration@fairtrade.net fax +49-228-2421713) し、登録用紙を入手します。その審査には最長4ヶ月かかります。ライセンシー(フェアトレード・ラベルの使用者)の契約は、floと結ぶのではなく、国レベル組織であるフェアトレード・ラベル・ジャパンと結ぶことになります。契約にかかる時間は通常1週間ほどです。
3. 販売準備
ポスターやチラシなどの販促用の物品はフェアトレード・ラベル・ジャパンから入手できます。またプロモーションのためのフェアトレードに関する情報などもフェアトレード・ラベル・ジャパンが提供します。製品パッケージの作成においては、内容やフェアトレード・ラベルの使用などfloのラベル使用マニュアルに従ってください。またポスターやチラシを作製する場合も同様です。
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